キミとの恋は永遠に輝く
最後に見に来たイルカショー。
もうすっかり席は埋まってて、立ち見になってしまった。
「なぁ美央。
クゥとルカだったらどっちがいい?」
ん?クゥとルカ……?
「なに?ってか、誰?」
「人じゃねぇよ。あのイルカの名前!
右にいるちっちゃいのがクゥ。
んで、左にいるのがルカ」
「あぁ、イルカね。う~ん、ルカかな。
なんか聖くんみたい」
「……!」
聖くんが目を丸くして私を見ている。
え、私変なこと言った…?
「マジ?それ、オレも思った」
「えっ?」
「オレ、何でか前からクゥの方が好きなんだ。
別にこだわりとか、そんなのは全然ないんだけど……で、この前ふと思ったんだ。
美央みたいだなぁって。
クゥがルカにベッタリくっついてるのを見たら、昔のオレらとそっくりだって思った」
嬉しそうに話している聖くん。
私たち、同じことを考えてたんだね。
2匹仲良く泳いでる姿を見て、微笑ましかった。
「すげぇ!
やっぱりオレらって、繋がってるんだな」
「ね、これからもずっと一緒にいてほしいな。
あの子たちにも、聖くんにも!」
「おう!」
ずっと一緒に……ね。