キミとの恋は永遠に輝く
「……っ!」
「聖くん?」
今まで寝てたはずの聖くんの体が、ビクッと動いた。
「……うっ、ゴホッゴホッ…おぇっ……」
その途端、激しく咳き込んで戻してしまった。
「聖くん大丈夫!?」
普通の民間バスだから袋も何もない。
「運転手さんすみません、ちょっと汚してしまいました」
「いえいえ。大丈夫ですか?
もしあれだったらバス停めますけど…」
「うーん、多分まだ大丈夫です」
私はただ、苦しそうにしてる背中をさするしかなかった。
聖くんって、乗り物酔いする人だったっけ?
「……ぉぇっ!」
「……っ!」
聖くんが、噴水のように吐いた。
噴射性嘔吐。
前に本で読んだ、脳腫瘍の症状。
「すみません、やっぱりバス止めてください!」
運転手さんも聖くんを見て驚いたらしい。
「き、救急車呼びましょうか!?」
「お願いします!」