キミとの恋は永遠に輝く
関係が変わる日
2012.7────
「季節をいくつもかさねて〜♪
翔び立つ〜その時〜♪
全て輝いてることForever〜信じて〜♪」
聖くんの隣を歩きながら、最近習ったばかりの歌を口ずさむ。
「おー懐かしいな」
「でしょ!音楽の時間に歌ったんだ」
今日は聖くんとお出かけ。
聖くんが中学生になってから、2人で遊びに行くことが減ってしまった。
だから、テスト明けの今日は聖くんも羽を伸ばしたいようで、朝からテンションが高い。
「で、聖くん。今からどこ行くの?」
「オレの、とっておきの場所」
「へぇ、そんなとこあるんだ。どこ?」
「まぁ黙ってついてこい」
黙ってって……
蝉がうるさく鳴いている。
太陽がギラギラと輝いている。
森なのに全然涼しくない。
「あっつーい!!!」
「もう少しもう少し」
私に負けないくらいの量の汗をかいているのに、聖くんは楽しそうだ。
「聖くん、元気でよかった…」
「ん?なんか言った?」
「ううん、何でもない」