キミとの恋は永遠に輝く
「み……お……」
「えっ」
不意に名前を呼ばれて振り返ったけど、聖くんは眠ったままだった。
「あら、聖くん今、美央ちゃんの名前言ったわね?」
「…聖くん、わかる?美央だよ?」
肩をトントンと叩いて呼びかけた。
眠ったままだけど、ちゃんと答えてくれた。
私の手をギュッと握って。
その瞬間に、堪えていた涙が溢れ出た。
やっぱり私には聖くんしかいないよ。
聖くんにも私しかいない。
「前原さん、私、聖くんの隣にいてもいいのかなぁ…」
前原さんは一瞬、驚いた顔をした。
「もちろんよ!
え、もしかして離れるつもりだったの?」
「だって、聖くん私のせいでこんななっちゃったし……」
「何言ってるの、聖夜くんがそんなこと怒るわけないでしょ?
あなたたち、この病院でも公認のカップルなのよ?
だから、自信を持って大丈夫!」
まさかそこまでなっているとは。
でも、嬉しかった。
これから辛い現実が待ってると思う。
だけど、私は聖くんの彼女。
こんなことで諦めるわけにはいかない。
決めたんだから。
私はずっと聖くんの隣で一緒に闘うって。