キミとの恋は永遠に輝く


♪〜♪〜♪〜♪


聖くんから電話がきた。


「もしもし聖くん?」


「おう、今日の発表どうだった?」


「大成功だったよ!」


「おぉさすが美央!」


「おばさんが保護者席のど真ん中でビデオ撮ってたのが見えて、笑いそうになったけどね」


「マジか!さすが母さん。
まぁ昨日も張り切って出ていったからな。
明日見るのが楽しみだ!」



「笑わないでよ?」



「大丈夫大丈夫!
笑うのは美央の顔見てだけだから!」


「うーわひどっ!サイテー!」


「あはは!冗談だよ」


「ホントかなぁ……」


「本当だって。あ、そうそう。
オレ、今日から坊主になった!」


前の会話のノリで軽く聖くんが言った。



「治療、始まったんだ?」


「うん、今度こそ治してみるからな!」



なんて前向きなんだろう。

強いなぁ聖くん。



「うん!誕生日はそっち行くからね!」


「おー、12月が待ち遠しいよ」


「今年のプレゼントは何がいい?」


「んー……何でも!
美央からもらったのは何でも嬉しい!」


何でもいいって、一番困るんだけどね。


「うん、わかった。
じゃあ、もしあったらメールして?」


「うん、あったらな」


「じゃあまた」


「うん、またな!学校頑張れよ!」


「はーい!
聖くんも治療頑張ってね!」


「さんきゅ!」



聖くんも治療再開か。


聖くんの努力が実りますように。



努力家で、真面目な聖くん。

何であなたなんだろうね。


もしも病気になっていなかったら、

こんなに苦しむことはなかったのに…


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