キミとの恋は永遠に輝く


「藤宮〜帰るぞー」


聖くんとトランプをしていたら、花田先生とおばさんが帰ってきた。


「えーー」

「えーじゃない。そう約束しただろ?」


なだめるように先生が言う。


でも、まだ聖くんと一緒にいたい。


聖くんの手をギュッと握った。


「美央……」


聖くんも、困ってる。

でも、やっぱり離れたくないよ。



「先生」

おばさんが先生を呼んだ。


「美央ちゃんはこの子が責任持ちます」

「え?」


おばさんが、聖くんの肩を叩きながら言った。



「そうだな。オレが責任持って美央を預かるんで、先生はゆっくり帰ってください」


聖くんも、おばさんの意図がわかったみたいで、先生の説得にかかる。


この2人に言われたら、先生も首を振るわけにいかないだろう。


「でもこの子の親御さんと……」


「和美さんとはもう連絡済みです。
了解を得ました」



なんて行動が素早いこと。

思わず私の目も輝く。


「んー、仕方ないなぁ。
その代わり、くれぐれも俺の首を飛ばすなよ?」


先生もしぶしぶ折れてくれた。


「ありがとうございます先生!」


聖くんと顔を見合わせてハイタッチをした。


今夜も聖くんと一緒にいられるなんて、夢みたい。

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