キミとの恋は永遠に輝く


新幹線に乗り、鹿児島へ帰る。


あっという間に過ぎた時間がとても恋しい。


聖くんに貰ったウォークマンを聴きながら帰ろう。


入っていた曲は、どれも私の好きな曲だった。


私と聖くんの好きな曲は似ていて、よく2人で聴いていた。


だけど、1曲だけ知らないものがあった。



イントロだけで切ない気持ちになる。



♪〜怖がらないで
手当たり次第に 灯り点けなくても
いつか一人ぼっちの夜は 明けていくよ


とても心に響く歌。



♪〜転んだ日は はるか遠くに感じていた景色も
起き上がって よく見ると 
なんか辿り着けそうじゃん



何かのメッセージを伝えるみたいにゆっくりと流れてゆく。



♪〜君の大好きだった歌 街に流れる
それは偶然が僕にくれた 
さりげない贈り物



♪〜Ah 旅立ちの唄 さぁ どこへ行こう?
またどこかで出会えるね

Ah とりあえず 「さようなら」
自分が誰か分からなくなるとき 
君に語りかけるよ

でも もし聞こえていたって 
返事はいらないから…




「聖くん…」

これは聖くんからのメッセージ。


私へ、まるで、自分の運命を託すような歌。



溢れる涙をほっといて、2番へ入る。


< 241 / 294 >

この作品をシェア

pagetop