キミとの恋は永遠に輝く


「藤宮、中学受験してみないか?」


「はい…?」


怒られるのを覚悟して行ったから、予想しない言葉に思考がついていかなかった。



中学受験…?



「いやいや。先生そんな冗談やめてくださいよ〜
私、受験なんて無理ですよ」



「ここの学校、お前に合ってると思ってな」


星華女子中学校。

世間で言う、お嬢様が通う私立の学校だった。


「あのぉ先生、私の家、お金すっからかんですよ?」



私が真顔で言うから職員室中が笑いに包まれた。



「まぁ考えてみろ、オープンキャンパスも夏休み中にあるみたいだからな」



「あ、はい、わかりました…」


とりあえずパンフレットだけをもらって、職員室を、後にした。



でも、受験なんてするわけない。


私は聖くんと同じ学校に行くって決めているんだから。



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