キミとの恋は永遠に輝く


「美央ちゃんバイバーイ!」


「うん、バイバーイ!」


今日は日直で帰りが遅くなってしまった。


薄暗くなった道。


ちょっと怖いなぁ…



「美央」


「わぁぁっ!」


「え、ごめん。オレだよ」


「あ、なんだ聖くんか…びっくりした」


本気でおばけかと思った。


「今日、遅かったな?」


「うん、日直だったの」


「そっか、それ持つよ」


「あ、ありがとう」


バサッ


聖くんに、渡そうとしたかばんが落ちた。


聖くん、今……




「…っあ、ごめん」


「ううん。大丈夫?」


「うん、なんか手に力入んなかった。
最近よくあるんだ…ん?」


かばんが落ちて、中のプリントが散乱した。


私立中学のパンフレット…!


私は慌てて隠した。


でも、やっぱり聖くんには見られていて。



「美央、そこ受験するの?」


「しないよ、先生に勧められただけ」


「…いいの?」


「うん、私は聖くんと同じ中学に行く」


「そっか…」


なんで、悲しそうな顔するの?


一緒に行くって嫌なのかな。

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