キミとの恋は永遠に輝く
「見せたくないんだよ、そんなかっこ悪い姿…」
「え…?」
聖くんは大きく息を吐いて、腕で目を覆いながら言った。
「だって、治療したら薬の副作用とかで見た目が変わるんだぞ?
吐いたり、漏らしたりするんだぞ?
……そんなの、めっちゃかっこ悪ぃじゃん」
あぁ……
本当はそんな思いを抱えてたんだね。
「バカだなぁ、ホントに」
「は…?」
私の言葉にちょっとムキになった聖くんをギュッと、今度は私が抱きしめた。
「どんな姿になっても、聖くんは聖くん。
私の大好きな聖くんに変わりないよ」
聖くんの思いを聞いた時、聖くんを愛おしいと思った。
自分がどんな状況下に置かれても、聖くんはちゃんと、1人の男の子のままだった。
「大丈夫だよ。全然かっこ悪くなんかない。
むしろ、病気に向き合っててかっこいい」
全部、本音だよ。
聖くんは、どんな姿になってもかっこいいんだよ。