キミとの恋は永遠に輝く
「……ん…え、藤宮…?」
「うん。陽介くん大丈夫?」
「ここって……」
「保健室。陽介くん、体育館で倒れたんだよ」
「うわ、マジか…」
目が覚めてよくよく彼の顔を見てみると、目の下にクマができてる。
疲れてるのかな。
「ごめんな、藤宮にまで迷惑かけて。
先輩んとこ、行く時間だろ?」
「ううん、迷惑じゃないよ。
それより陽介くんが心配。
最近寝れてないの?」
「うん、家のことで色々あって……」
陽介くんのお家は母子家庭だ。
女手一つで、陽介くんと、小学1年生の弟の陽向(ヒナタ)くんを育てた逞しいお母さん。
だからきっと、彼も長男として色々と無理をしているのだろう。
「話…聞いてもいい?」
「え…」
陽介くんは優しいから、きっと自分がしっかりしなきゃって思ってるはず。
だから、私で良ければその吐き口になりたかった。
「私に話して楽になるなら、話してほしい」
「優しいな、藤宮…
じゃあ、ちょっと聞いてもらっていいかな?」
「うん」