キミとの恋は永遠に輝く
─次の日─
「あ~!いいなぁ智香の卵焼き。
明太チーズだ~」
「やっぱり食いついてきたね。
そうだと思って……」
「わぁお!」
「美央のためにも持ってきました~」
「きゃー!智香大好き!」
楽しみにしているお弁当タイム。
私はいつものように、智香のお弁当を見て興奮していた。
地獄のような授業を終え、この時間がすごくリラックスできる唯一の時間。
「それにしても、花山先生の授業は鬼だったね……」
「だからよ!
なんで面が付けられないだけで居残りになるのけ!?
剣道とか将来なんの役にも立たないのに」
花山先生というのは、保健体育担当の男の先生。
保健の授業は、無駄話が多くて好きなんだけど、体育の授業になると、熱が入るのかすごくスパルタになる。
今日の剣道の授業では、面が着けられなかった人は着けられるまで残って練習させられていた。
「もうさ、あそこまで鬼はいないよ!?
どう性格を曲げればあんなになるのかなぁ」
私の愚痴は、一度出たら止まらない。
「あの顔で怒鳴られたら、こっちの心臓もたないっての!」
「どの顔で?」
「だからこの真っ黒い……」
私は凍りついた。
「ふ~じ~み~や〜!」
「ギャー!ごめんなさいごめんなさい!
ってかなんで先生ここにいるの!?」
まさに、蛇に睨まれた蛙……
私の愚痴のメインだった花山先生が、私の後ろにどーんと立っていた。
慌てて逃げようとしたら呆気なく捕まえられて、職員室に直行。
「うえーん、ともか~」
「美央ファイト!」
「いやぁー!」
学校中に、私の嘆き声が響き渡った。