キミとの恋は永遠に輝く


「お前が赤城と幼なじみって聞いてな。
毎日あいつのところ行ってるんだろ?」


「はい」


「あいつは1年の頃からずっと見てきたが、我慢強いんだよな。
どんなに辛いときも、よく我慢して感心してたんだよ」



まぁお前はオレが知らないときから一緒にいたらしいから、オレよりも理解してあげられることが多いかもしれんがな!

そう言って、笑っている先生。


「そうですね、聖くんは強いです。
正直、私がそばにいてなにができるんだろうって思っちゃうくらいで」


聖くんが傷だらけになった日。

あれは発作で倒れてできた傷なのではないかって思う。

そしてその病気のことを話そうと家まで来たんじゃないかって。


遊びに行こうなんて、絶対きつかったはずなのに…

こんな私が聖くんのそばにいて何か役に立つことがあるのかなぁって思ったりもしている。



「……お前はなんであいつのそばにいようなんて思ったのか?」


さっきまで笑っていた先生が、真面目な顔をして私を見ている。


「そんな自信がないヤツにそばにいられても、あいつが元気になるわけないだろ。
それともなんだ?
私、聖くんが大好きだからそばを離れない!
なんて、心配してる振りをして、ただあいつとベタベタしたかっただけなのか?
あいつが元気になることよりも、自分の感情を優先したのか?
そんな軽い気持ちでいるなら、今すぐ赤城から離れ……」



「そんなことないです!」


そこまで好き勝手言われて、さすがの私も黙っていられない。


先生の大きな声に負けじと、私も声を張った。


「確かに私は聖くんが大好きです。
でも、そんな甘い考えでそばにいるわけではありません。
私は小さい頃からずっと聖くんと一緒にいました。
どんなときも一緒にいて、私の心の支えになってくれた聖くんに恩返しがしたいと思ったんです。
私が辛いとき、そばにいて励ましてくれた聖くんに、今度は私がそばにいて励ましてあげたい、心の支えになりたい……そう思ったんです!」


感情が入って涙声になってしまったけど、はっきり答えた。


職員室が静寂な雰囲気に包まれる。


「花山先生」

その空気を新谷先生が破った。


「藤宮さんはそんな子じゃありません。
彼女は正義感が強い。
だけど、大事な人が苦しい時に、彼女が弱くなるのは当たり前ですよ?」


「わかってますよ、新谷先生。
藤宮、さっきは悪かった。
でも、それだけの意志でいるならもっと自信を持て」


そう言って、私の頭をくしゃくしゃに撫でる花山先生。


自分でもビックリ。


まさかこんなにはっきり先生に対して物事を言えるなんて。


聖くん、あなたのおかげだよ。


聖くんを思う気持ちが私を強くしてくれたんだ。

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