優等生の恋愛事情
◇この気持ちに名前をつけるなら
まだ4ヶ月? もう4ヶ月?
中学のクラス会が開かれたのは7月の終わりのこと。
卒業アルバムを持ってきてくれた人がいたけれど、懐かしくページをめくる人は誰もいない。
みんなの興味は“今”だもの。
だから、近況を語り合うことに夢中になるのは当然、なのかな……?
「うわっ、このコ超可愛いじゃん!」
「でしょ? 紹介してもいいよ」
「マジで!?」
「そっちも誰か紹介してくれるならだけど」
「くれるくれる!紹介するし!」
「私、イケメン以外お断りだからね」
スマホで写真を見せながら盛り上がっているのは、クラス会をやろうと言い出した上沼さん。
(交流っていうか、交渉っていうか……)
たぶん、この会の目的って最初からそういうことだったんだと思う。
お店の手配から全部、上沼さんの仕切りらしいし。
席順も彼女が決めたのかな?
もちろん、決められた席にいたのは初めだけで今はもうごっちゃになっているけど。
最初、私は岩本さんの隣だった。そこへ高崎君が寄ってきたので……。
しばらく3人で話したあと、私は頃合いを見てそっと離れた。
(それにしても、みんな積極的だなぁ)
中学のクラス会が開かれたのは7月の終わりのこと。
卒業アルバムを持ってきてくれた人がいたけれど、懐かしくページをめくる人は誰もいない。
みんなの興味は“今”だもの。
だから、近況を語り合うことに夢中になるのは当然、なのかな……?
「うわっ、このコ超可愛いじゃん!」
「でしょ? 紹介してもいいよ」
「マジで!?」
「そっちも誰か紹介してくれるならだけど」
「くれるくれる!紹介するし!」
「私、イケメン以外お断りだからね」
スマホで写真を見せながら盛り上がっているのは、クラス会をやろうと言い出した上沼さん。
(交流っていうか、交渉っていうか……)
たぶん、この会の目的って最初からそういうことだったんだと思う。
お店の手配から全部、上沼さんの仕切りらしいし。
席順も彼女が決めたのかな?
もちろん、決められた席にいたのは初めだけで今はもうごっちゃになっているけど。
最初、私は岩本さんの隣だった。そこへ高崎君が寄ってきたので……。
しばらく3人で話したあと、私は頃合いを見てそっと離れた。
(それにしても、みんな積極的だなぁ)