優等生の恋愛事情
夕方の公園は昼間とは違う雰囲気がある。
人影はジョギングをする人や犬の散歩をする人が遠くにちらりと見えるくらい。
辺りはとても静かだった。
黄昏時の遊歩道を二人で歩く。
今日の三谷くんはカーキ色のシャツにチノパンという格好で、コンタクトではなく眼鏡だった。
「眼鏡に戻したんだね」
「うん。やっぱりこっちのほうがしっくりくるみたい」
「私も……」
「うん?」
「あっ、えーと……眼鏡の三谷くんのほうが三谷くんらしいというか……うん」
(ど、どうしよう。なんか恥ずかしいよっ)
「制服」
「へ?」
「いや、溝口さんの高校の制服姿、初めて見たと思って」
「あ……ええっ!?」
(私、どっか変? 何かおかしい???)
急に心配になって、私はネクタイやスカートを慌てて見直した。
「大丈夫だよ、どこもへんじゃないよ」
「そ、そう? 本当に?」
あわわってなってる私を、三谷くんが優しく見てた。
「似合ってるなぁって思っただけだよ」
「あ……あの、ありがとう……」
(どうしよう、余計に緊張してきたっっ)
人影はジョギングをする人や犬の散歩をする人が遠くにちらりと見えるくらい。
辺りはとても静かだった。
黄昏時の遊歩道を二人で歩く。
今日の三谷くんはカーキ色のシャツにチノパンという格好で、コンタクトではなく眼鏡だった。
「眼鏡に戻したんだね」
「うん。やっぱりこっちのほうがしっくりくるみたい」
「私も……」
「うん?」
「あっ、えーと……眼鏡の三谷くんのほうが三谷くんらしいというか……うん」
(ど、どうしよう。なんか恥ずかしいよっ)
「制服」
「へ?」
「いや、溝口さんの高校の制服姿、初めて見たと思って」
「あ……ええっ!?」
(私、どっか変? 何かおかしい???)
急に心配になって、私はネクタイやスカートを慌てて見直した。
「大丈夫だよ、どこもへんじゃないよ」
「そ、そう? 本当に?」
あわわってなってる私を、三谷くんが優しく見てた。
「似合ってるなぁって思っただけだよ」
「あ……あの、ありがとう……」
(どうしよう、余計に緊張してきたっっ)