優等生の恋愛事情
三谷くんの反応が気になる。
でも、顔を見るのは怖い。
でもでも気になる……。
私はおずおずと三谷くんを見上げた。
「どうしよう」
「え?」
(そ、それは私の台詞なんですがっ)
三谷くんは立ち止まると、ちょっと困った表情で私を見つめた。
「僕、嬉しすぎてなんて言ったらいいかわからないや」
(私のほうこそ、なんて言ったらいいかわからないよっ)
だって、
困り果てて微笑む三谷くんが、
とっても大切で。
でも、
だからちゃんと伝えなきゃ。
伝えたい。
「あ、あのね」
「うん」
「私ね、三谷くんが女の子だったらいいのにって何度も考えたことあって」
「ええっ!?」
「あっ、過去形だからっ」
「う、うん……」
「中学のとき、私にとって三谷くんは唯一の友達みたいで。それに、恋愛がどうとかいう話に私って本当に疎くて。だから、自分でもよくわかっていなかったみたいなんだけど……」
伝えるんだ、ちゃんと。
「私も、三谷くんのこと好きだったんだと思う。友達の好きとは違う好き、という意味で」
でも、顔を見るのは怖い。
でもでも気になる……。
私はおずおずと三谷くんを見上げた。
「どうしよう」
「え?」
(そ、それは私の台詞なんですがっ)
三谷くんは立ち止まると、ちょっと困った表情で私を見つめた。
「僕、嬉しすぎてなんて言ったらいいかわからないや」
(私のほうこそ、なんて言ったらいいかわからないよっ)
だって、
困り果てて微笑む三谷くんが、
とっても大切で。
でも、
だからちゃんと伝えなきゃ。
伝えたい。
「あ、あのね」
「うん」
「私ね、三谷くんが女の子だったらいいのにって何度も考えたことあって」
「ええっ!?」
「あっ、過去形だからっ」
「う、うん……」
「中学のとき、私にとって三谷くんは唯一の友達みたいで。それに、恋愛がどうとかいう話に私って本当に疎くて。だから、自分でもよくわかっていなかったみたいなんだけど……」
伝えるんだ、ちゃんと。
「私も、三谷くんのこと好きだったんだと思う。友達の好きとは違う好き、という意味で」