特殊探偵世界係！！
「なら私が！！」

二人目の女の子はナイフを取り出す。そして、階段から飛び降りようとする。

「危ない！！」

泉が叫ぶが、女の子はすでに女性に向かって銃弾のように飛びかかった。女の子の目は、まるで獲物を狩る野生動物のように鋭い目をしている。

「Preparati！（覚悟しろ！）」

聞いたことがない言葉で女の子は言い、舌舐めずりをする。そして曲芸師のような鮮やかな動きで女性を何度も斬りつける。

「ぎゃあぁぁぁぁ！！」

女性は体から血を流し、やがて体は白い光となって消えていく。女の子が霊を倒したことに、泉は呆然となった。

「大丈夫か？怪我は……」

アカデミー・ブルーのジャケットの女の子が泉に近付く。そして、泉の後ろで腰を抜かしている真子を見て眉をひそめる。

「お前は誰だ？なぜ、こんな場所にいる？」

女の子は真子を睨み付ける。その時、黒いスーツに身包んだ男性が走ってきて言った。

「間違えて関係のない人間まで連れてきてしまった！！」

「はぁ！？」

女の子二人の怒声が響いた。
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