特殊探偵世界係!!
建物の階段を登り、泉と真子は五階の小さな部屋に連れて行かれる。おしゃれなデスクや椅子が置かれ、大きなクローゼットが置かれている。
「ここに座って、泉」
泉に柔らかそうなソファを勧め、ブルーのジャケットの女の子が泉に微笑む。泉は戸惑い、真子は「知り合い?」と訊ねた。
「どうして、私の名前を……」
「それは、君が私たちの新たな仲間となるからだ」
女の子ではなく、黒いスーツの男性が言った。銀色の髪に紫の目の伊達男だ。
「仲間……?」
首を傾げる泉に、「まずは自己紹介しないとな!」と紅茶を用意しブラウンのジャケットの女の子が笑う。
「あたしはレア・シャルパンティエ。イギリス出身で、泉と同い年だよ。日本には何度か旅行で行ったことがある。こんな話し方と格好だけど、あたしとこの女の子は大金持ちのお嬢様ね」
日本語でレアは自己紹介をする。そして、泉と握手をして微笑んだ。
「日本語、お上手ですね」
泉が驚きながら言うと、レアは「あたしたちの家では、武術と外国語は絶対に学ぶんだ。日本語の他にも、何十ヶ国語も話せるよ」と言う。
次に、ブルーのジャケットの女の子が言った。