特殊探偵世界係！！

レアとクリスタは、身長がどちらも百七十センチは超えていてまるでモデルのようだ。背の低い泉は二人が羨ましい。そして美人で強い。泉にとって、二人は憧れの存在だ。

襲いかかろうとする悪霊を、二人は次々に倒していく。レアが炎を纏った銃弾を放ち、クリスタは風に乗って鳥のように次々と悪霊を斬りつけていく。

二人の素早い動きに見とれる泉だが、大将を倒さなくてはならない。グッと薙刀を握る手に力を入れる。

地面に薙刀を突き刺すと、まるで噴水のように水が地面からあふれ出す。その水が勢いよく悪霊を攻撃していった。

「行きます！！」

泉は一気に間合いを詰め、大将に薙刀を振り下ろす。そして、訓練は終わりとなった。

「おい！水を持ってきてやってくれ！」

小百合がそう言うと、「はい」という元気がいいとは言えない返事の後、真子が汗を拭いている三人に冷えた水を配る。

「はあ〜！生き返る〜！！」

三人はそう言い、笑い合う。最初のうちは泉は敬語だったが、今では敬語ではなく普通に話し、二人のことも呼び捨てで呼んでいる。