特殊探偵世界係！！
レアとクリスタは調査に出かけている。うつむく真子に、小百合が言った。

「レアとクリスタはかなりきつくお前に言っていたな。あの二人も言葉をオブラートに包められたらいいんだが……」

「……そうですよね」

真子が静かに呟く。小百合は真剣な表情になり、言った。

「真子、お前は過去に人間関係で何度も揉めたのかもしれない。そして人と関わることを恐れている。だがこのままではいけない、そうあの三人は思ったんだ」

小百合の言葉に真子は耳を傾ける。小百合は続けた。

「人と関わる上で大切なのは、一緒にいて楽しいかどうかだ。感情がなければ相手は一緒にいることに疲れてしまう。それは、人形を相手にしているのと同じだからな。そんな人間は、社会に出ればみんなから黙って離れられてしまう。気付いた時にはもう遅い。そうなってほしくないから、レアとクリスタはあんな風に言ったんだ」

真子の持つティーカップが震えた。泣き出しそうな目で小百合を見つめる。

「あんたの人生は、あんたが決めろ。泉はどれだけ離れても友達でいてくれる」

小百合は優しい目を向けた。



午後八時。レアとクリスタが調査から戻ってきた。

「二人とも、ご苦労だったな」

小百合がそう言い、真子がお茶を用意する。

「調査に行った家に悪霊がいたから無駄に体力を使ったぜ」
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