特殊探偵世界係!!
さっさと立て、とクリスタは強引に真子を立たせる。

四人は鏡に触れ、泉が調査をしていた場所へと向かった。



泉は拘束から逃れようともがいていた。しかし、体は動かない。その様子を見て、ライサンダーは微笑んでいる。

泉は、ドーム型の機械の台の上に固定されていた。体を縛り付けられ、口に猿ぐつわをかまされている。どれだけ泉が暴れても、拘束が解けることはない。

「……君は特殊探偵。つまり、特別な力を与えられた者。そんな君が伝説上の生き物になったら、世界を破壊することも容易いだろう。捕まえた霊たちではダメだ。力が弱すぎる」

うっとりとした目で泉をライサンダーは見つめ、泉の髪にそっと触れる。

「大丈夫、すぐに自分を失い私に服従する。一緒に世界を手に入れよう」

ライサンダーが機械を作動させようとする。泉は声にならない言葉を叫び、もがく。その時だった。

「ふざけんなぁぁぁぁ!!」

レアとクリスタ、そして小百合の声が響く。続いてガシャンと何かが割れる音。音のする方を見ると、泉がいつも持ち歩いている手鏡からレアたちが飛び出してきた。

「お、お前たちは……」

驚くライサンダーに、小百合が言い放つ。

「私は北条小百合。特殊探偵世界係の係長でその子の上司だ!」
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