漫才コンビは不成立？～高１コンビ編～

｢アハハ！｣

｢息合いすぎだろ｣

｢さすがオセロだな｣

｢結成初日からすげーコンビだな｣



クラスの奴らが口々に言う。



俺はそんなのを望んでたんじゃない。



こんな高校生活の始まりなんて、これっぽっちも望んでやしない。



｢じゃ、オセロに拒否権なしっと。学級委員決でまりだな！ガーハッハッ｣

｢……んの鬼畜｣

｢……鬼教師｣



細かいことが大嫌いなケンに、俺と白河の陰口は聞こえなかったらしい。



｢よし、じゃ面倒くさいから、他の委員会は適当に決めとけよ。以上、とっととけーれけーれ(※帰れ帰れ)｣



あんの野郎、教師失格だろ。



つまり、俺達が学級委員にさえなれば、他はどーでもいいと？



｢ガッちゃーん！久しぶり～～！｣



少し…いや、かなり背の低い男子生徒が俺に近づく。



｢おぉ、久しぶりじゃねーか！元気だったか？｣

｢うん、元気元気！ガッちゃんは？｣

｢俺も相変わらずだよ。…………………………………………………で、誰？｣