漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
あぁ、そんなことよりも!
「お前もコッチ来たんだ?」
「うん!ガッちゃんと、バスケもう一回やりたいから!」
「え、一人暮らし?」
「もちのろんだよ!」
…………。
「…なんか、昭和の香りがしますねぇ」
藤守が手をパタパタさせながら言った。
「「Me too!(※私もです)」」(←オセロ)
「え、なに?俺かな?!」
「YES」(←黒河)
「うそ?!そんな古かった?!」
「フルイフルイ!オヤセダイダヨ!」(←白河)
――――“ベチッ”(黒河→白河)
「それはただの片言だろーが」
「英語分かんないからさぁ…」
バカだコイツ。
「波奈、帰ろ~」
「あ、紀(のり)ちゃん!」
「…あ、オセロ」
「もう、紀ちゃんまでやめてよー」
“紀ちゃん”と呼ばれる女の子は、俺をチラッと見て、
「オセロ、売れるといいね」
とだけ言うと、白河と教室を出ていった。