漫才コンビは不成立？～高１コンビ編～

｢じゃ、また明日ね～！｣



白河はニコリとアホ面で笑い、アホ面のまま手を振りながら教室を出ていった。



｢波奈ちゃんバイバ～イ！｣

｢またね、波奈ちゃん｣

｢もう来なくていいから｣



２人が去り、教室の中は気付けば俺達だけになっていた。



｢キレーな子だったね｣



藤守がポツリと呟く。



確かに、白河の友達とは思えないくらい、落ち着いてたし大人びてた。



｢うん！紀ちゃん！美人さんだねー｣

｢…白河とはまるで正反対だな｣

｢えぇ？相方なのにひどいなぁ。波奈ちゃんだって可愛いよー？｣

｢相方じゃねーよ！｣



まったく、どいつもこいつも。



｢じゃ、そろそろ帰りますか？｣



藤守が冷静に言う。



｢…だな。メダカ家どこだよ？｣

｢俺あっちー！｣

｢｢………｣｣