漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
「入るに決まってんだろ」
「ちなみに俺も入るよ~」
あ、確かメダカも黒河と一緒にミニバスやってたんだっけ。
「フジモンは?」
ミニバスやってたとか、バスケ部だったとか、聞いたことないけど。
「俺は元陸上部だけど、バスケもやってみたいし」
へぇ。
すごい!
「うちのダーリンはチャレンジャーなの♪」
そう言ってさわちゃんは、フジモンの腕に抱きつく。
「あは、そーかなぁ」
もうみんな、この光景には大分慣れてきたみたいだ。
「…暑い」
紀ちゃんがポツリと呟く。
「…いや、あれはもはや暑苦しい」
黒河が手で顔を扇ぎながら呟く。
「いいね、仲良し♪」
「まだ春だから、丁度いいくらいだよね♪」
あたしとメダカだけは、涼しい顔で呟いた。