漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
そして放課後。
「波奈、紀ちゃん、行こ!」
「うん」
「ほーい」
あたし達は体育館へ向かった。
体育館へ近づくにつれて、部活の声やボールをつく音が大きくなる。
あたし、バスケはドが付くほどの素人なんだけど。
それって大丈夫?
「こんにちは!みなさん、マネージャー希望者連れて来ました!」
“バスケ部”とかかれた部室のドアをガラッと開け、さわちゃんは大きな声で言った。
「………」
一瞬静まり返った部室だったけど直ぐに、
「うそ?!」
「本当に連れて来たんだ」
「しかも2人もいんじゃん!」
部員らしき人達が、次々と口を開いた。
「どーも、部長で3年の山平です」
「こんにちわー」
山平部長は、優しそうで頼りになる部長って感じ。