漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~



そして放課後。



「波奈、紀ちゃん、行こ!」

「うん」

「ほーい」



あたし達は体育館へ向かった。



体育館へ近づくにつれて、部活の声やボールをつく音が大きくなる。



あたし、バスケはドが付くほどの素人なんだけど。



それって大丈夫?



「こんにちは!みなさん、マネージャー希望者連れて来ました!」



“バスケ部”とかかれた部室のドアをガラッと開け、さわちゃんは大きな声で言った。



「………」



一瞬静まり返った部室だったけど直ぐに、



「うそ?!」

「本当に連れて来たんだ」

「しかも2人もいんじゃん!」



部員らしき人達が、次々と口を開いた。



「どーも、部長で3年の山平です」

「こんにちわー」



山平部長は、優しそうで頼りになる部長って感じ。


< 41 / 100 >

この作品をシェア

pagetop