漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~



「みんな端から、順番に自己紹介していこう」



ほら。



さすが部長だけあって、みんなをまとめてる!



「山ちゃん部長、端ってどっちのスか?」



山ちゃん部長?!



そんなあだ名が付いているとは…!



「どっちでもいいけど…じゃ、右から」



あたしは一番右端の人に目を向ける。



「俺は副部長の大杉一真(オオスギカズマ)!趣味は音楽鑑賞、好きなタイプは明るく元気な子、特技は…」

「誰もそこまで聞いてねーから」



山ちゃん部長が、大杉先輩の暴走を制した。



自己紹介文がいつまで続くのかと思った。



「ちぇっ」



口を尖らせて、拗ねてしまった大杉先輩。



「じゃ、次」



山ちゃん部長は、進行までしている。


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