漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~



「あの今、“ドーセーアイ”って聞こえたんですけど…」

「だって、“ゲイ”だろ?」

「ゲイ?!言ってません!言ってません!」



首を大きく振ってあたしは必死に否定する。



「あたしが言ったのは、ゲームヲタクのことですよ!!」

「ゲームヲタク?!」

「あぁ、ゲームヲタクか」

「ゲームね、ゲーム(笑)」



スッゴい大きな勘違いが発生していたよ!



もう少してあたしは、変わり者扱いだ。



「波奈くんはゲームヲタクか。どうやら俺ら、同類みたいだな!」

「うっす!」



こうしてあたしと崎さんは、ヲタク同盟の熱い握手を交わした。



[気持ち悪り…](←黒河)

[…こら(笑)](←山ちゃん)

「ふんっ、くだらないな」



あ、次の方かな?



ニューボイス(新たな声)が聞こえた。



「アニメやゲームなんて、僕のコレクションに比べたらお遊びに過ぎないね」



そう言うのは眼鏡男子。



「あ…あの、どちら様で?」

「自己紹介が遅れましたね」



そう言ってその人は眼鏡をずいふんと格好つけて取った。



< 50 / 100 >

この作品をシェア

pagetop