漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
「あの今、“ドーセーアイ”って聞こえたんですけど…」
「だって、“ゲイ”だろ?」
「ゲイ?!言ってません!言ってません!」
首を大きく振ってあたしは必死に否定する。
「あたしが言ったのは、ゲームヲタクのことですよ!!」
「ゲームヲタク?!」
「あぁ、ゲームヲタクか」
「ゲームね、ゲーム(笑)」
スッゴい大きな勘違いが発生していたよ!
もう少してあたしは、変わり者扱いだ。
「波奈くんはゲームヲタクか。どうやら俺ら、同類みたいだな!」
「うっす!」
こうしてあたしと崎さんは、ヲタク同盟の熱い握手を交わした。
[気持ち悪り…](←黒河)
[…こら(笑)](←山ちゃん)
「ふんっ、くだらないな」
あ、次の方かな?
ニューボイス(新たな声)が聞こえた。
「アニメやゲームなんて、僕のコレクションに比べたらお遊びに過ぎないね」
そう言うのは眼鏡男子。
「あ…あの、どちら様で?」
「自己紹介が遅れましたね」
そう言ってその人は眼鏡をずいふんと格好つけて取った。