漫才コンビは不成立?~高1コンビ編~
そして放課後はやってきた。
「どこでする?」
「図書室とか?」
やばいな、この空気。
「「却下!」」
いつもの感じで、二重に聞こえる声。
ま、もう説明の必要はないだろう。
「やっぱりお前か、しつこい奴やな」
「その言葉、そのまんまアンタに返す!」
けっ。
いつまでたっても、可愛いげのない野郎だ。
「いらん!」
「もらえ!」
もはや会話の意味がわからないが(汗)
「ストップ!」
そう言って仲裁したのはさわちゃん。
「どこでもかしこでも、漫才始められたら困るっての!」
「2人はなんで図書室却下なんだよ?」
ため息まじりに言う藤守。
藤守にため息つかれたら、通常の倍ムカつく。