私は彼を突き放した
高校生
黒田 愛莉 当時16歳 高校1年の冬
出会ってしまった
生まれて初めて好きになった人で
初めての彼氏になる人と 。
まだ、ギリギリでガラケーの時代
友達の友達だった彼と知り合ってから
毎日メールをしてた
電話なんて通信料がかかるから
滅多にできなくて
メールの毎日だったのを覚えてる
お互いになんとなく気になり始めてた頃が
1番楽しかったな〜なんて
今になれば思ったり 。
二人で遊ぶこともあって
程よい緊張感のある関係で
お互い意識してた
そんな日々が1年続いた
高校2年の冬
「 愛莉って俺のこと好き? 」
いきなり言い出す廉くんに私は
「 何言ってんの〜?」
と、笑いながら誤魔化した
でも、廉くんは真剣な声でもう一度いった
「 俺のこと好き? 」
真っ直ぐな言葉に
「 好きだよ 」
私も真っ直ぐに答えた
その日から私達は付き合い始めたのを
未だに鮮明に覚えてるよ
廉くん