明日は明日の恋をする
また車に乗りしばらく車を走らせる。次に車を止めたのは、高級感漂うホテルの前だった。

「ディナーの予約を入れてるんだ。さぁ行こうか。」

「は、はい。」

ホテルの中へ入り、レストランへ向かう。なるほど、ドレスコードがあるからこんな素敵な服に着替えさせられたのか。周りを見てもエレガントな服装の方ばかりだ。

それから席に案内されテーブルに着く。メニューを見てみるが、日本語表記ではないので読めない。進藤さんは手慣れた様子で注文する。

まず赤ワインが目の前にきた。2人で乾杯して少しだけ飲む。

「進藤さん、お酒飲んで大丈夫ですか?車…。」

「大丈夫だ。今日はもう運転しない。」

そう言って笑みを浮かべながらホテルの部屋のキーを私に見せる。今日はこのホテルにお泊り…ですか。

ディナーが終わり、2人でホテルの部屋へ行く。中に入ってカバンを置き、窓から外を見た。

「外の景色を見るのが好きなのか?俺のマンションでも外を見てたよな。」

進藤さんはスーツの上着を脱ぎ、外を眺める私の隣に来た。

「好きというか、何が見えるんだろうって気になっちゃって。」

私は笑いながら隣を見る。そして進藤さんと目が合った。そうだった。私、今から進藤さんと……。

「その服、似合ってるな。」

そう言ってそっと唇を重ねる。お互い抱き合いながら深く激しく唇を重ねた。

「…ベッドに行くか。」

「…うん。」

私達はベッドに移動する。
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