明日は明日の恋をする
「私が秘書って…大丈夫かな?」

高瀬さんが帰った後、私は不安げな表情で進藤さんに聞いてみる。

「心配するな。基本的に俺の指示に従ってくれればいいだけだから。」

そうは言っても、社長秘書って重要なポジションじゃないですか。そもそも今、秘書課にいる方々を差し置いて私が秘書をやっていいのだろうか。

「あまり考え込むな。取り敢えず、風呂行こうか。」

「行こうかって…一緒に!?」

「嫌か?」

「嫌じゃないけど、ちょっとまだハードルが高い…かな。」

私の中では一緒にお風呂はまだ恥ずかしかった。引きつった笑顔でお断りする。

「今更?よし、行くぞ。」

「えぇ?話聞いてた?」

私は強引ににお風呂に連れて行かれた。服を脱がされ、あれよあれよと言う間に進藤さんと湯船の中に入ってた。

「もうっ強引なんだから。」

「たまにはいいだろ。1週間離れるから充電しとかないとな。」

私を後ろから抱きしめるような体勢でゆっくりと湯船に浸かる。私は顔だけ進藤さんの方を向けた。

「寂しい?」

「聞くな。」

進藤さんは片腕で私を胸元へと引き寄せる。

そしてお風呂から上がると、今日は2人一緒にベッドで休んだ。

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