明日は明日の恋をする
「では皆さん今日もよろしくお願いします。水沢さんは社長室に挨拶に行きましょうか。」
「は、はい。」
私は勢いよく立ち上がった。そして高瀬さんと一緒にまたエレベーターに乗り、最上階にある社長室に向かう。
ーー コンコン
「失礼します。水沢 明日香さんをお連れしました。」
社長室に入ると、進藤さんの香水の匂いがした。その香りが私の緊張を和らげてくれる。そして顔を上げると目の前には進藤さんが座っていた。
「高瀬、仕上がりは?」
「えぇ、今のところ順調です。」
「そうか。水沢さん、社長秘書は出来そうですか?」
仕事モードの進藤さんが笑みを浮かべて真っ直ぐな目で私を見る。正直、まだ不安しかないけど…
「出来ます。お任せ下さい。」
「頼もしいな。」
私は満面の笑みで答えた。不安は顔に出すな、いつでも自信たっぷりの顔を見せろ…高瀬さんの教えだ。
「社長、今日のスケジュールですが…。」
一通りルーティンワークが終わると、高瀬さんが私の方を向く。
「朝はこんな感じだから流れを覚えて、明日は明日香ちゃんがやってね。」
仕事スイッチを切ったのか社長室に張り詰めていた緊張感が消えた。
「ケイスケ、30分だ。30分だけ明日香ちゃんを残して俺は席を外す。」
「気がきくじゃないか。」
「間違っても勤務中にやらしい事するなよ、社長。」
それだけ言い残して、高瀬さんは社長室を出た。社長室には私と進藤さんが2人きりになった。
「久しぶりだな、明日香。と言っても2日ぶりか。」
進藤さんは社長椅子から立ち上がって、来客用ソファーに座る。そして隣に座れと無言でソファーの上をトントンと叩く。
「は、はい。」
私は勢いよく立ち上がった。そして高瀬さんと一緒にまたエレベーターに乗り、最上階にある社長室に向かう。
ーー コンコン
「失礼します。水沢 明日香さんをお連れしました。」
社長室に入ると、進藤さんの香水の匂いがした。その香りが私の緊張を和らげてくれる。そして顔を上げると目の前には進藤さんが座っていた。
「高瀬、仕上がりは?」
「えぇ、今のところ順調です。」
「そうか。水沢さん、社長秘書は出来そうですか?」
仕事モードの進藤さんが笑みを浮かべて真っ直ぐな目で私を見る。正直、まだ不安しかないけど…
「出来ます。お任せ下さい。」
「頼もしいな。」
私は満面の笑みで答えた。不安は顔に出すな、いつでも自信たっぷりの顔を見せろ…高瀬さんの教えだ。
「社長、今日のスケジュールですが…。」
一通りルーティンワークが終わると、高瀬さんが私の方を向く。
「朝はこんな感じだから流れを覚えて、明日は明日香ちゃんがやってね。」
仕事スイッチを切ったのか社長室に張り詰めていた緊張感が消えた。
「ケイスケ、30分だ。30分だけ明日香ちゃんを残して俺は席を外す。」
「気がきくじゃないか。」
「間違っても勤務中にやらしい事するなよ、社長。」
それだけ言い残して、高瀬さんは社長室を出た。社長室には私と進藤さんが2人きりになった。
「久しぶりだな、明日香。と言っても2日ぶりか。」
進藤さんは社長椅子から立ち上がって、来客用ソファーに座る。そして隣に座れと無言でソファーの上をトントンと叩く。