明日は明日の恋をする
社長室を出てエレベーターのボタンを押す。エレベーターが到着して扉が開くと、中から鈴里さんが降りてきた。
「え?高瀬課長…。今日はお休みのはずじゃ?」
俺に気づいた鈴里さんは驚いた表情で話しかけてきた。
「ちょっと社長に用があってね。ちょうど良かった。」
私服で社長室に行ったのは完全スルーして、社長室にいるケイスケに声が聞こえないように小声で鈴里さんに話しかける。
「今日、沢田課長に会う予定は?」
「…何でそんなこと聞くんですか?」
「会うのか。取り敢えずその予定はキャンセルしてさ、今日は家で飲もう。」
「何勝手な事を…。」
「実は今、家に彼氏と別れて傷心中の明日香ちゃんがいるんだ。3人で失恋パーティしようよ。」
「明日香が失恋…本当の話ですか?」
「こんな事嘘つくはずないでしょ。」
「ですよね。まぁ…そういう話なら今日課長の家に伺います。」
「良かった。仕事が終わったら携帯に連絡して。会社近くまで車で迎えに行くから。」
「分かりました。」
鈴里さんと約束して、俺はエレベーターに乗り、会社を後にした。
しばらく街をプラプラ歩きながら時間を潰し夜になるのを待つ。
「明日香ちゃん、落ち着いたかな。」
ふと明日香ちゃんの事を思い出していると、携帯が鳴り始めた。
「はい、もしもし。」
「もしもし、鈴里です。」
「お疲れさま。今から言うところまで来てくれる?」
場所を伝えて携帯を切った。少しして歩いている鈴里さんを見つけた。俺は車を降りて声をかける。
「鈴里さん、こっち。」
俺に気づいた鈴里さんは小走りで駆け寄ってきた。
「すみません。遅くなりました。」
「お疲れさま。さぁ車乗って。」
車に乗り運転をする。運転しながらチラッと鈴里さんを見る。本当に美人だよな。不倫なんて勿体無い、と思っていると、俺の視線に気づいたのか鈴里さんも俺の方を見てきた。
「何か?」
「いや、何でもない…取り敢えず、酒と食料買って帰ろう。」
「あの、その前に寄ってもらいたいところがあるんですけど…。」
「OK。何処?」
「私の家です。ちょっと着替えたいので…。」
今のスーツ姿でもいいのに…と思いながら、先に鈴里さんの住むアパートに向かう。
「俺に家の場所知られて大丈夫?」
冗談交じりに笑いながら鈴里さんに聞いた。
「何か問題でも?」
クールビューティ…俺の冗談にも顔色変えずにサラッと流す。
「あっ、その道を左に曲がって下さい。」
鈴里さんのナビ通りに運転し、アパートに到着した。
「え?高瀬課長…。今日はお休みのはずじゃ?」
俺に気づいた鈴里さんは驚いた表情で話しかけてきた。
「ちょっと社長に用があってね。ちょうど良かった。」
私服で社長室に行ったのは完全スルーして、社長室にいるケイスケに声が聞こえないように小声で鈴里さんに話しかける。
「今日、沢田課長に会う予定は?」
「…何でそんなこと聞くんですか?」
「会うのか。取り敢えずその予定はキャンセルしてさ、今日は家で飲もう。」
「何勝手な事を…。」
「実は今、家に彼氏と別れて傷心中の明日香ちゃんがいるんだ。3人で失恋パーティしようよ。」
「明日香が失恋…本当の話ですか?」
「こんな事嘘つくはずないでしょ。」
「ですよね。まぁ…そういう話なら今日課長の家に伺います。」
「良かった。仕事が終わったら携帯に連絡して。会社近くまで車で迎えに行くから。」
「分かりました。」
鈴里さんと約束して、俺はエレベーターに乗り、会社を後にした。
しばらく街をプラプラ歩きながら時間を潰し夜になるのを待つ。
「明日香ちゃん、落ち着いたかな。」
ふと明日香ちゃんの事を思い出していると、携帯が鳴り始めた。
「はい、もしもし。」
「もしもし、鈴里です。」
「お疲れさま。今から言うところまで来てくれる?」
場所を伝えて携帯を切った。少しして歩いている鈴里さんを見つけた。俺は車を降りて声をかける。
「鈴里さん、こっち。」
俺に気づいた鈴里さんは小走りで駆け寄ってきた。
「すみません。遅くなりました。」
「お疲れさま。さぁ車乗って。」
車に乗り運転をする。運転しながらチラッと鈴里さんを見る。本当に美人だよな。不倫なんて勿体無い、と思っていると、俺の視線に気づいたのか鈴里さんも俺の方を見てきた。
「何か?」
「いや、何でもない…取り敢えず、酒と食料買って帰ろう。」
「あの、その前に寄ってもらいたいところがあるんですけど…。」
「OK。何処?」
「私の家です。ちょっと着替えたいので…。」
今のスーツ姿でもいいのに…と思いながら、先に鈴里さんの住むアパートに向かう。
「俺に家の場所知られて大丈夫?」
冗談交じりに笑いながら鈴里さんに聞いた。
「何か問題でも?」
クールビューティ…俺の冗談にも顔色変えずにサラッと流す。
「あっ、その道を左に曲がって下さい。」
鈴里さんのナビ通りに運転し、アパートに到着した。