明日は明日の恋をする
「ねぇ、さっきから気になってるんだけど、そこに置いてある荷物って明日香のだよね?」

鈴里さんは少し離れた所に置いてある明日香ちゃんの荷物を見ながら聞いてきた。

「あっ…うん。」

「課長と一緒にここに住むの?」

「えっと…。」

明日香ちゃんは助けを求めるように俺の方を見る。

「実は明日香ちゃん、まだ新居も仕事も見つかってないんだって。笑っちゃうでしょ?」

俺が明日香ちゃんをからかっていると、鈴里さんが思いがけない一言を発した。

「そうなの?じゃあ私の家に来る?」

「え?」

俺と明日香ちゃんは同時に鈴里さんを見る。

「でも、マイさん迷惑なんじゃ…。」

「全然。明日香なら歓迎するよ。」

鈴里さんはニコリと明日香ちゃんを見て微笑む。

「良かったじゃん。お世話になりなよ。」

「マイさん、ありがとう。よろしくお願いします。」

こうして明日香ちゃんの新居も無事決まった。後は仕事だけだけど、明日香ちゃんの人柄なら恐らくすぐに決まるはず。

「よし、今日はガンガン飲もう。」

俺たちは楽しく話をしながら飲み続けた。

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