明日は明日の恋をする
進藤コーポレーションの近くにある小さめの公園まで歩くと、進藤さんはベンチに座った。私も隣に座る。
「俺は今、汗かいてるからあんまり近寄らない方がいいぞ。」
そう言って進藤さんはスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを少し緩める。よく見ると汗で前髪も濡れていた。
とは言え、進藤さんからいつもと同じ良い香りしかしないのだけど。
「久しぶりだな。それにしても義雄のくせに再登場しやがって。」
進藤さんは前と変わらない素のままで話しかけてきた。私はそれが嬉しかった。
「義雄って。久しぶり…ですね。私を探して走ってくれたんですか?」
「突然、鈴里さんが慌てて社長室へ駆け込んできて、明日香の様子がおかしいって言ってきたんだ。電話中に義雄っていう知り合いっぽい人に会ったみたいでそれから何か変だっていうから、会社近くにいる明日香を探した。」
「ありがとうございます…助かりました。」
私がお礼を言うと、進藤さんはニィッと笑みを浮かべて私の方を見る。
「それにしてもこの程度の走りで疲れるとは俺も運動不足だな。ジムにでも通うか。」
進藤さんの言葉に私は思わず笑う。そしてベンチからスクッと立ち上がり、スーツの上着を私に渡してきた。
「ここで待ってろ。」
そう言い残し、進藤さんは公園から何処かへ向かった。公園に1人になった私は、進藤さんの上着をギュッと抱きしめる。
進藤さん…
しばらく1人で待っていると、携帯が鳴り始めた。携帯を取り出すと、着信は進藤さんからだ。
「もしもし。」
「公園前まで来てくれ。」
それだけ言って電話は切れた。何だろう?と思いながら進藤さんの上着を持ち、公園の前に行く。そこには車に乗った進藤さんが待っていた。
「俺は今、汗かいてるからあんまり近寄らない方がいいぞ。」
そう言って進藤さんはスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを少し緩める。よく見ると汗で前髪も濡れていた。
とは言え、進藤さんからいつもと同じ良い香りしかしないのだけど。
「久しぶりだな。それにしても義雄のくせに再登場しやがって。」
進藤さんは前と変わらない素のままで話しかけてきた。私はそれが嬉しかった。
「義雄って。久しぶり…ですね。私を探して走ってくれたんですか?」
「突然、鈴里さんが慌てて社長室へ駆け込んできて、明日香の様子がおかしいって言ってきたんだ。電話中に義雄っていう知り合いっぽい人に会ったみたいでそれから何か変だっていうから、会社近くにいる明日香を探した。」
「ありがとうございます…助かりました。」
私がお礼を言うと、進藤さんはニィッと笑みを浮かべて私の方を見る。
「それにしてもこの程度の走りで疲れるとは俺も運動不足だな。ジムにでも通うか。」
進藤さんの言葉に私は思わず笑う。そしてベンチからスクッと立ち上がり、スーツの上着を私に渡してきた。
「ここで待ってろ。」
そう言い残し、進藤さんは公園から何処かへ向かった。公園に1人になった私は、進藤さんの上着をギュッと抱きしめる。
進藤さん…
しばらく1人で待っていると、携帯が鳴り始めた。携帯を取り出すと、着信は進藤さんからだ。
「もしもし。」
「公園前まで来てくれ。」
それだけ言って電話は切れた。何だろう?と思いながら進藤さんの上着を持ち、公園の前に行く。そこには車に乗った進藤さんが待っていた。