明日は明日の恋をする
「俺、結構アプローチしたつもりだったんだけど……よし、終わり。」
私の手に包帯を巻き終わると救急箱を閉じた。
「手当て…ありがとうございます。」
「我慢強いのも良いけど、辛い時は辛いって言っていいんだよ。怪我した時も…恋するのが辛い時も…ね。」
高瀬さんは私の顔を見てにっこりとする。
もしかして、全て見透かされてる?
「本当はさ、色々考えたんだ。どんな風に告白しようかって。綺麗な夜景を見ながらとか海辺を歩きながらとか…。でも今の明日香ちゃんはきっとOKしてくれないだろうから雰囲気ある告白はやめて、取り敢えず俺の気持ちだけを伝えとこうと思ってさ。だからさっきサラッと言った告白は俺の独り言と思っていいよ。」
私の横に座っている高瀬さんは、私の頭に手を乗せポンポンとする。すると何故だか私の目からは涙が溢れ落ちてきた。
「ナオ君……私…。」
私は涙が止まらず、手で顔を覆う。高瀬さんは何も言わずただ私が落ち着くのを待っていた。
「ナオ君、私…自分でも自分の事がよく分からないの。ただ…好きなのかもしれない…」
「……好きって、ケイスケの事でしょ?」
「何で…?」
自分でもなかなか気づかなかったこの想いを何故高瀬さんは分かったのか…私は勢いよく高瀬さんの方を見た。
「俺みたいなイイ男がいるのにさ、俺じゃなくて他の男を好きになるっていうなら、相手はケイスケしかいないかなって思っただけ。だからハッタリ的な部分もあったんだけど…図星だったんだ。」
ハッタリ…やられた。
高瀬さんはニコーッととした表情で私を見る。
私の手に包帯を巻き終わると救急箱を閉じた。
「手当て…ありがとうございます。」
「我慢強いのも良いけど、辛い時は辛いって言っていいんだよ。怪我した時も…恋するのが辛い時も…ね。」
高瀬さんは私の顔を見てにっこりとする。
もしかして、全て見透かされてる?
「本当はさ、色々考えたんだ。どんな風に告白しようかって。綺麗な夜景を見ながらとか海辺を歩きながらとか…。でも今の明日香ちゃんはきっとOKしてくれないだろうから雰囲気ある告白はやめて、取り敢えず俺の気持ちだけを伝えとこうと思ってさ。だからさっきサラッと言った告白は俺の独り言と思っていいよ。」
私の横に座っている高瀬さんは、私の頭に手を乗せポンポンとする。すると何故だか私の目からは涙が溢れ落ちてきた。
「ナオ君……私…。」
私は涙が止まらず、手で顔を覆う。高瀬さんは何も言わずただ私が落ち着くのを待っていた。
「ナオ君、私…自分でも自分の事がよく分からないの。ただ…好きなのかもしれない…」
「……好きって、ケイスケの事でしょ?」
「何で…?」
自分でもなかなか気づかなかったこの想いを何故高瀬さんは分かったのか…私は勢いよく高瀬さんの方を見た。
「俺みたいなイイ男がいるのにさ、俺じゃなくて他の男を好きになるっていうなら、相手はケイスケしかいないかなって思っただけ。だからハッタリ的な部分もあったんだけど…図星だったんだ。」
ハッタリ…やられた。
高瀬さんはニコーッととした表情で私を見る。