柵の向こうにいる君を、私はよく知らない。
ひとつ柵を隔てた向こうには、


君がいる。



隣の家じゃないけど、


私達の間には柵がある。



その柵は、


小さいようで大きくて、


薄いようで厚い。



何年もの時を経てつくられた鉄格子。






その柵を、誰が壊すんだろう…。
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