終着駅は愛する彼の腕の中
そっと、体を重ねる羽弥斗。
トクン・・・トクン・・・ノエリの鼓動が伝わってくる・・・。
初めての日は、ここまで感じられなかった。
受け入れてはいけない・・・だって私は犯罪者だから・・・
そう思っていたノエリ。
でも今は、素直になった気持ちで羽弥斗を感じられる。
優しい羽弥斗の唇もとても心地よくて・・・
「はぁ・・・」
ギュッとノエリが羽弥斗にしがみ付いて吐息を漏らした。
「もっといいよ、僕にしがみついて」
「あぁ・・・」
ギュッと羽弥斗にしがみ付いて声を漏らすノエリ。
感じているノエリを見るとたまらない・・・
産まれたままの姿で合わさる体。
伝わってくる体温がとても心地いい。
あの風俗店の夜とは違う。
心から気持ちが通い合った今は、また感度も違う。
「ノエリ・・・」
みつめ合う羽弥斗とノエリ。
シレっとしていたノエリが、今は素直に羽弥斗を見つめている。
よく見るとノエリはとても綺麗な目をしている。
吸い込まれてしまいそうなくらい、透き通るノエリの目を見て、羽弥斗はそっと微笑んだ。
「ノエリ、愛しているよ・・・」
「私も・・・愛しています・・・」
見つめ合う2人の瞳が潤んできた。