終着駅は愛する彼の腕の中

「ねぇノエリ。子供、作ろう」

「え・・・」

「僕と、ノエリの子供。作ろう」


 ノエリは少し戸惑いの表情を浮かべた。


「何か心配? 」

「心配と言うか・・・ちょっと自信がなくて・・・」

「大丈夫だよ。みんな初めは、自信なんかないし」


 チュッとノエリの首筋にキスをする羽弥斗。


「一緒に育てて行くんだから、何も心配しなくていいよ」


 首筋に・・・鎖骨に・・・唇を這わせてゆく羽弥斗・・・


 
 
 お互い産まれたままの姿になり、肌と肌が触れ合う・・・


「ノエリ・・・もう、これしないよ」


 そう言って羽弥斗が見せたのは、男性用の避妊具。

 それを見てノエリは赤くなった。




「あぁ・・・」


 避妊具がない。

 直接感じる羽弥斗に、ノエリは体中に愛を感じた。


 トクン・・・トクン・・・

 強く脈打つ感度に頭が真っ白になりそうで。


 どこかに飛んでいかないように、ぎゅと羽弥斗にしがみ付いていた。



 遮るものがない分、いつも以上に羽弥斗を感じて。

 
 心も体も満たされてゆく、とても強いエネルギーを感じていた。


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