終着駅は愛する彼の腕の中

 これで真犯人も捕まり、ノエリは晴れて無罪を勝ち取り世間にも公表され名誉を取り戻した。



 ようやく全てから解放された。




 8年目の冬だった。



 12月の寒い日々。

 あれから羽弥斗とノエリは入籍した。



 羽弥斗は早杉から城里になった。

 ノエリの両親を護ってゆきたいと羽弥斗が願った事からだ。


 瑠貴亜もすみれ快く承知してくれた。


 ひまわりは「私に任せて」と元気よく言ってくれた。





 住まいは。

 なんとノエリが羽弥斗からもらった10憶で、売りに出されていた家を買い戻していた。



 金奈市では豪邸に入る広い家。

 売りに出されていたのは1000万以上の金額だった。

 ノエリが内装も全て元通りにしてほしいと依頼して、1億で買い戻したのだ。





 羽弥斗の家からは車で30分離れている場所にある、ちょっと小高い場所にたっている広い豪邸。


 おしゃれな建て具合で、広い2階建て。

 早杉家と同等なくらい広い家で、門から玄関まで距離がある。




 家の中は広い玄関を入ると、二階への階段がある。


 1階には客間、リビング、キッチン、バスルーム、トイレ。


 居間と2部屋の洋室がある。


 2階には和室が2部屋と洋室が3部屋ある。


 家具もすっかり揃えて、羽弥斗とノエリの新婚生活がスタートしていた。



 瑠貴亜が、こんな広い家にはSPをつけなくてはならないと言って、お抱えのSPを数名つけてくれることになった。

 車も運転手を雇い、必要な時は依頼する事になっている。


 

 羽弥斗は職場への時間がちょとだけ遠くなったが、特に問題なく過ごせている。


 10憶から残ったお金は、瑠貴亜に返して貯金してもらう事にした。


 もう10憶で繋がっているという負い目はなくなった。
 


 
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