終着駅は愛する彼の腕の中
羽弥斗とノエリは子供を作ろうと言って入籍に向かい、準備を整えていた。
だがノエリは赤ちゃんが目の前で血を吐いて死んでしまった事が、とてもトラウマになり、赤ちゃんを産むことが怖いと思っていた。
その為、時々、最後まですることをためらう事もあり。
このままもしかしたら、子供は無理かもしれないと思う時もあり。
2人の暮らしも悪くないねと話していたところだった。
「これ、もらってきたの」
ノエリは母子手帳を見せた。
「まだ早いかもしれないけど、赤ちゃんが来てくれたって実感したくて」
可愛いパンダの親子の絵柄の母子手帳。
まだ何も記入されていないが、これからどんどん増えてゆく。
「大丈夫だよノエリ。僕もついているから」
「うん・・・」
「楽しみだね」
よしよしと、羽弥斗はノエリの頭を撫でた。
ノエリの妊娠報告を聞いた瑠貴亜とすみれは、とても大喜びして、さっそくベビー用品を買いまくっていた。
瑠貴亜とすみれにとっては一応初孫の誕生になる。
羽弥斗の実の両親である、秋斗と茜にも連絡が届いた。
やっと末息子が結婚してくれた事と、孫の誕生に大喜び。
まだまだ子育てには協力できると、張り切っている秋斗と茜。
家族が増える事になり、羽弥斗はとても大喜びで産まれてくる子供の名前を今から考えてる。