終着駅は愛する彼の腕の中
翌週には病院で出産予定日が確定した。
予定日は夏頃になる。
まだまだ寒い冬を乗り越えてゆかなければならない。
待っている時間は長いと言われるが、色々と考えていると時間はあっという間に過ぎてゆく。
クリスマスも過ぎてお正月も過ぎて。
風の強いっ寒い時期も過ぎて、春がきて。
あっと言う間に夏が来る。
羽弥斗とノエリが出会ってちょうど1年たつ頃。
元気な男の子が産まれた。
体重が4000gの大きな男の子。
羽弥斗とにている可愛い系の男の子である。
瑠貴亜とすみれは大喜び。
秋斗と茜も大喜び。
元気な男の子につけられた名前は「アキタ」とつけられた。
ノエリのお父さんが頑張っていた北の地からとって、寒さにも負けない強い子に育って欲しいと願ってつけられた。
夏産まれでもアキタというちょっと変わっているタイプ。
産まれてきたアキタはちょっと変わっているタイプ。
寝ているときは羽弥斗に似ているが、目を覚ますとノエリに似ている。
笑うと秋斗に似ているが、泣くと茜に似ている。
いろんな顔を見せてくれるアキタ。
グズグズとしているときは、新幹線の音を聞かせるとご機嫌になるらしい。