寡黙なダーリンの秘めた愛情
就寝まで3時間毎に母乳を絞ってNICUに運んでいた美咲は、消灯を過ぎると疲れ果てて朝までぐっすり眠った。
翌日、ホイットニーとジム、美鈴と萌が面会に来てくれた。
いきなりお腹はペッタンこにはならないけれど、念願のうつぶせ寝ができるのは嬉しいの一言だった。
蓮と面会時間を合わせて、育己に会いに行った美咲は、保育器からコットと呼ばれるベッドに移った育己を見つけた。
「いっくん」
美咲はそろそろと、育己に手を伸ばす。
「はい、いっくん、ママですよ」
と、看護師から育己を手渡される。
初めて抱く我が子はフニャフニャしていて小さくて、壊しそうで怖い。
「頑張ったな。育己」
蓮も、育己の頭をグリグリと撫でる。
泣き出した育己を見ても、美咲を育てた?経験のある蓮は物怖じしていない。
看護師の指示でテキパキとおむつを換えてくれた。
いよいよ初授乳。
うまく咥えさせることができるか心配だったが、思いの外上手に育己は母乳を飲んだ。
授乳の様子を蓮がじっと見ている。
看護師が離席したのを確認し、
「もう、そんなじっくり見ないで。恥ずかしい」
と美咲は嗜めた。
「羨ましいというか、許せないというか・・・。まあ、期間限定だから特別に許すんだからな。育己」
その、とても父親とは思えない言動に、美咲は真っ赤になる。
「母親になっても、美咲は俺のものだ」
父親になっても、やはり蓮は蓮なのだ。
翌日、ホイットニーとジム、美鈴と萌が面会に来てくれた。
いきなりお腹はペッタンこにはならないけれど、念願のうつぶせ寝ができるのは嬉しいの一言だった。
蓮と面会時間を合わせて、育己に会いに行った美咲は、保育器からコットと呼ばれるベッドに移った育己を見つけた。
「いっくん」
美咲はそろそろと、育己に手を伸ばす。
「はい、いっくん、ママですよ」
と、看護師から育己を手渡される。
初めて抱く我が子はフニャフニャしていて小さくて、壊しそうで怖い。
「頑張ったな。育己」
蓮も、育己の頭をグリグリと撫でる。
泣き出した育己を見ても、美咲を育てた?経験のある蓮は物怖じしていない。
看護師の指示でテキパキとおむつを換えてくれた。
いよいよ初授乳。
うまく咥えさせることができるか心配だったが、思いの外上手に育己は母乳を飲んだ。
授乳の様子を蓮がじっと見ている。
看護師が離席したのを確認し、
「もう、そんなじっくり見ないで。恥ずかしい」
と美咲は嗜めた。
「羨ましいというか、許せないというか・・・。まあ、期間限定だから特別に許すんだからな。育己」
その、とても父親とは思えない言動に、美咲は真っ赤になる。
「母親になっても、美咲は俺のものだ」
父親になっても、やはり蓮は蓮なのだ。