寡黙なダーリンの秘めた愛情
ご懐妊
新婚旅行を終え、日本に帰ってきた蓮と美咲は、蓮のマンションで一緒に暮らし始めた。
今までは同じ部署だったが、周囲の心証も考慮し、美咲は製品の性能をテストする研究室に異動となった。
元々、ME(メディカルエンジニア)の資格を持ち、臨床で使用する人工心肺やモニターといったME機器の取り扱いに長けている美咲だ。
今回の異動は願ってもない機会だった。
なにより、研究室にこもりきりとなれば、蓮と由利亜が連れだって歩いている場面に出くわすこともないだろう。
先日のように、休憩コーナーで由利亜にばったり、という危険性も回避できる。
「城之内さん、大沢病院からのリコールのあったM社のモニターについてですが・・・」
「ああ、それなら、テストを終えて問題点をM社に差し戻しました」
「仕事が早くて助かります」
MEになる人物は理系出身者が多く、必然的に男性の多い職場となる。
この研究室も例外ではない。
そうした中、蓮の美咲に対する過保護ぶりは健在で、妹の延長線で結婚したはずなのに、同じ部署のスタッフにまで嫉妬をみせる蓮にホトホト困る場面も多々あった。
そんな場面を打開したのは、他でもないホイットニーである。
今までは同じ部署だったが、周囲の心証も考慮し、美咲は製品の性能をテストする研究室に異動となった。
元々、ME(メディカルエンジニア)の資格を持ち、臨床で使用する人工心肺やモニターといったME機器の取り扱いに長けている美咲だ。
今回の異動は願ってもない機会だった。
なにより、研究室にこもりきりとなれば、蓮と由利亜が連れだって歩いている場面に出くわすこともないだろう。
先日のように、休憩コーナーで由利亜にばったり、という危険性も回避できる。
「城之内さん、大沢病院からのリコールのあったM社のモニターについてですが・・・」
「ああ、それなら、テストを終えて問題点をM社に差し戻しました」
「仕事が早くて助かります」
MEになる人物は理系出身者が多く、必然的に男性の多い職場となる。
この研究室も例外ではない。
そうした中、蓮の美咲に対する過保護ぶりは健在で、妹の延長線で結婚したはずなのに、同じ部署のスタッフにまで嫉妬をみせる蓮にホトホト困る場面も多々あった。
そんな場面を打開したのは、他でもないホイットニーである。