寡黙なダーリンの秘めた愛情
暴かれた暴挙
「ねえ、会議中のはずでしょ?誰が蓮くんに知らせたの?」
二人になったところを見計らって、美咲は蓮に尋ねた。
「今日は会議で、俺が美咲の様子を見に行けなかったから、代わりに秘書を研究室に行かせたんだ。すると美咲が体調不良で病院に行ったというじゃないか。ホイットニーを追及したらあっさり白状してくれたよ。ジムとH病院向かったとね」
秘書と聞いて、美咲の表情が固まる。
「そ、その秘書って誰なのかな?」
美咲の問いに、蓮は悪怯れることなく
「ん?役員秘書の赤池さんだよ」
と言った。
「赤池、由利亜さん?」
「そう、よく知ってるね。彼女、すごく仕事が出来るんだ。今日も俺がオロオロしていたら自分から中継役を申し出てくれて」
嬉しそうな蓮は、美咲が二人の関係に気付いているとは思っていないようだ。
「本当に助かったよ。彼女、とても心が広くてさ、俺より一期先輩なんだけど、俺が新人の時から良くしてくれてて」
゛聞きたくない゛
耳を塞ぎたい衝動を押さえて、美咲はギュッと目を瞑りうつむいた。
「美咲?どうかした?気分が悪いのか?看護師を呼ぼうか?」
今は蓮の優しさが痛い。
「ごめん、今は何も話したくないの」
「そうだよな。美咲も不安だよな」
そう言うと、蓮は黙って美咲の背中をさすり続け寄り添ってくれた。
二人になったところを見計らって、美咲は蓮に尋ねた。
「今日は会議で、俺が美咲の様子を見に行けなかったから、代わりに秘書を研究室に行かせたんだ。すると美咲が体調不良で病院に行ったというじゃないか。ホイットニーを追及したらあっさり白状してくれたよ。ジムとH病院向かったとね」
秘書と聞いて、美咲の表情が固まる。
「そ、その秘書って誰なのかな?」
美咲の問いに、蓮は悪怯れることなく
「ん?役員秘書の赤池さんだよ」
と言った。
「赤池、由利亜さん?」
「そう、よく知ってるね。彼女、すごく仕事が出来るんだ。今日も俺がオロオロしていたら自分から中継役を申し出てくれて」
嬉しそうな蓮は、美咲が二人の関係に気付いているとは思っていないようだ。
「本当に助かったよ。彼女、とても心が広くてさ、俺より一期先輩なんだけど、俺が新人の時から良くしてくれてて」
゛聞きたくない゛
耳を塞ぎたい衝動を押さえて、美咲はギュッと目を瞑りうつむいた。
「美咲?どうかした?気分が悪いのか?看護師を呼ぼうか?」
今は蓮の優しさが痛い。
「ごめん、今は何も話したくないの」
「そうだよな。美咲も不安だよな」
そう言うと、蓮は黙って美咲の背中をさすり続け寄り添ってくれた。