寡黙なダーリンの秘めた愛情
「点滴をしているのなら結構頻繁にお腹が張るということだろう?何があった?朝はあんなに元気だったのに・・・」

悔しそうな蓮に

「悔やむのは、美鈴の話を最後まで聞いてからにしなさい」

と誠也がたしなめた。

「さっき、受付で赤池由利亜と八雲義一が一緒にいるのを見たわ。T公電の義次もいたから、何か動きが見られているのだと思う。ここでは人目が多いから、ホテルに戻って話しましょう」

N大の教授の接待は19時からだから、それまで4時間近く時間はある。

3人はコッソリと裏口から出て、宿泊先のホテルに向かった。
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