溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
だんだん真っ暗になり、別荘の電気を少し落として星空を見上げる。
バーベキューの炭の灯りがほのかに残ってる。
周りを暗くすると星空と自分達だけのように感じて。

飲みながら、食べながら、天体観測。
望遠鏡をセットして火星をみたり、流れ星も肉眼で結構見れる。


このゆっくりとした時間を彼女も楽しんでくれているようだ。

一見、華やかな彼女の容姿。
こういう地味な時間の使い方を好むかは始めは分からなかった。
俺の周りにいた女性たちは派手なことを好む子が多かったように思う。
親が病院経営をしてると、周りを取り巻く人たちもお坊ちゃんお嬢ちゃんが多い。
何をするにも見栄がついてまわることが多いのだ。
俺は男同士でキャンプしたり、スキー行ったりが向いていた。


彼女もお嬢さんで違いないのだろうけど、環境だろうか見た目に反して生活はシンプルだ。
魚を釣って喜んで食べ、火起こしもススをつけながら楽しむ子だ。
次々に新しい彼女を発見するたびに、感情が膨らむ。

そして、俺に中に、彼女に近づく男共に対してドス黒い感情がわくのだ。
嫉妬か。
自分の独占欲が強くなっていることに気づく。
そんな感情をはじめて持っていることに、アオハルかよって思うが
今の自分が結構気に入ってたりするなあと星空を眺めながら感じた。

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