溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
夜風が少し冷たくなってきて、ミルクの優しい味が美味しい。
亮さんも気に入ってくれた。


あれから小道を戻るとシチューが丁度いい具合に出来上がった

糖度が増した私達は片付けをしてリビングで過ごす。
ピアノがあったので一緒に座って弾いてみる。

彼のお母様がピアノを弾かれるようで、小さな頃、彼も習っていたらしい。
亮さんは小さい頃の記憶を思い出してキラキラ星を連弾で一緒に弾いてみたり。
アニソンのコレが好きだと鼻歌を歌うので、それに音をのせたり。
ギターは高校の頃やってたらしいので、今度亮さんの家で聞かせてもらうことに。


「おうち行ってみたい!おうちお邪魔してないのに、別荘先に来て。ご家族ココ使うの
イヤじゃなかったかしら?」

「大丈夫。大学の時もむさ苦しい奴らが散々使ってたから。兄貴も同じ。
使ってもらって喜んでるよ。

自宅も近くなんだから、そろそろ遊びに来てよ。なかなか会えないし。」

「うん、行きたい。へへ。」
少しずつ、距離が近づく。

「そろそろ、お風呂入っておいで。温泉引いてるんだ。景色もいいから楽しんで。」
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