溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
恋夜(亮side)
彼女への事情聴取のはずだったのに、彼女の不意打ちの質問に
馬鹿正直に反応してしまった。

彼女なりにヤキモチを焼いてくれてニンマリするが、飲み物をとりにキッチンへ
行く様子に、余計なことを考えてるなと感じる。

一年休職で日本へきた彼女、オレたちのタイムリミットは春までだ。

先を考えず、付き合おうと提案したオレの気持ちに応えてくれて今がある。
お互いに納得してからのスタート。
少しでも不安を無くしたくて、彼女が喜びそうなお気に入りの場所へ連れ出した。


彼女との段階を少しずつ大事に進めていきたいと思ってる。
でも、少しでも近づきたくて、自分のものにしたい理性と闘ってるのも事実。
家にだって呼び入れたいけど、事を急ぎ過ぎてしまいそうで躊躇っていた。



彼女の不安そうな姿に、より不安になった俺はキスを深くした。
止まらない。
とろけるように柔らかい唇にどんどん理性が飛びそうだ。
必死に袖を握って応えようとする彼女がたまらなく愛しい。


彼女に君が欲しいと言ったら、どう思うだろうか?

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